前回まででNFSクライアントであるVine Linux 4.1では文字化けを解消できましたが、Windows PCからのアクセスを確認していません。
SambaサーバのPlamo Linux(ホスト名 JULIE)がマウントしているReiserFS領域をWindowsで参照する際に文字化けするか確認し、問題があれば対応したいと思います。
「日本語文字化けをどうにかする その1」で行ったのはNTFSファイルシステムをLinuxでマウントする際のオプションを変更しただけでファイルやフォルダをいじった訳ではないので問題ありません。
気になるのは、「日本語文字化けをどうにかする その2」で行ったファイル名やフォルダ名をShift-JISからEUC-JPに変更してしまっている点です。
これをSambaでWindowsから参照できるようにした場合に、正常に読むことができるのでしょうか?
確認のため、「日本語文字化けをどうにかする その2」で行った手順を再度行います。
(1) SALIE(NFSクライアント)からNFSマウントしたReiserFSファイルシステム上のファイル名・フォルダ名が文字化けしているのを確認。
Konquerorで確認します。
(2) convmvコマンドを使用してファイル名・フォルダ名をShift-JISからEUC-JPに変換。
$ convmv -r -f sjis -t euc-jp * --notest
mv "xxx/PDF/gZ" "xxx/PDF/トラ技"
mv "xxx/Docs/Zaurus/J�txt" "xxx/Docs/Zaurus/開発環境.txt"
mv "xxx/Pictures/WallPaper/t@R" "xxx/Pictures/WallPaper/ファルコム"
mv "xxx/Movie/O/コピー ~ multimodal_arm.tar"
mv "ubN}[N/C莅lzh" "ubN}[N/お気に入り.lzh"
mv "./ubN}[N" "./ブックマーク"
Ready!
(3) SALIE(NFSクライアント)で文字化けしていないことを確認。
Konquerorで確認します。
化けていたのは「ブックマーク」というフォルダでした。
(4) Windows(Sambaクライアント)で文字化けしているかを確認。
やっぱり化けてました。
文字化けが発生していたため、JULIE(Sambaサーバ)の設定を変更することにより解決できないか検討します。
(5) Sambaの設定を変更。
smb.confの[global]に以下の記述を追加。
coding system = euc
client code page = 932
各設定値の説明はマニュアルにありました
マニュアルのcoding systemの項からの引用です。
coding system (G)このパラメータは、 Samba が受けとった Shift-JIS の日本語文字を、 クライアントが使っているclient code pageから UNIX ファイルシステムのファイル名にどのように対応づけるかを指定する。 このパラメータは、client code page が932(日本語 Shift-JIS)の時のみ有効である。オプションは以下のとおり:
次にclient code pageの項からの引用です。
client code page (G)このパラメータは、Samba にアクセスするクライアントが利用している DOS コードページを指定する。 Windows や DOS クライアントで利用されているコードページを確認するには、 DOS コマンドプロンプトを開いて、chcpコマンドを入力する。 これによりコードページが表示される。 USA 版の MS-DOS、Windows 95、Windows NT のデフォルトは 437 である。 西ヨーロッパ版のこれら OS のデフォルト値は 850 である。
(6) Sambaを再起動。
JULIE(Sambaサーバ)のsmbdとnmbdの両方を再起動しました。
両方再起動したのは念のためです。
(7) Windows(Sambaクライアント)で文字化けしているかを確認。
文字化けは解消されています。
(8) Windows(Sambaクライアント)が作成した日本語ファイル名・フォルダ名の確認。
Windows(Sambaクライアント)で作った日本語名のフォルダをJULIE(Sambaサーバ)へコピー。
(9) SALIE(NFSクライアント)でWindowsで作成した日本語名のフォルダを確認。
Konquerorで確認します。
OK!
文字化け対策はとりあえず一通り出来たかなと思います。
何か忘れていることはないかな?
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