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2023/10/28

GPD WIN4のPlamo Linuxで充電中にフリーズする問題の対策

GPD WIN4にPlamo Linuxをインストールして使っていますが、充電中に反応しなくなる(フリーズする)現象に悩まされていました。
と言っても、それ程気にしていなかった時期も長く、いつから悩んでいたのか覚えていません。

私のGPD WIN4はRyzen7 6800U搭載です。

さまざまなカーネルパラメータを試してはフリーズしていました。
(下記のつぶやきではGPD WINになっていますがGPD WIN4の間違いです。)

ついに見付けたのが
processor.max_cstate=1
というカーネルパラメータです。
https://gist.github.com/dlqqq/876d74d030f80dc899fc58a244b72df0

少しテストしてみたところ、確かにフリーズしないようです。

しかしバッテリーで動いている時もC1だけになってしまうのはかなり不安です。
可能であれば、
・充電中はC1のみ
・充電していない時は制限解除
というように制御したいです。

ChatGPTやMicrosoft Bingに尋ねたところcpupowerというコマンドで全てのCPUコアを一度の実行でC-Stateを変更できそうです。

また、Plamo Linuxではデフォルトで全てのACPIイベントが
/etc/acpi/handler.sh
で処理されているようなので、ここで充電開始と終了を処理する際にcpupowerコマンドを実行すれば良いのかなと考えました。

その他システム起動時に充電中であった場合は
/etc/rc.d/init.d/
以下にその状態をみて必要であればcpupowerを実行するファイルを作成し、
/etc/rc.d/rc3.d/や/etc/rc.d/rc5.d/
以下にリンクを作成すれば良さそうです。


・cpupowerの入手

まず核となるcpupowerコマンドの入手方法を探しました。Arch LinuxのPKGBUILDを探してみたり、Ubuntu Package Searchを検索してみたのですが、cpupower-guiはあるのですがcpupowerが見付かりません。
Plamo Linuxにデフォルトで入っていないか/var/log/packageを見てみましたがありません。
何気無く/vae/log/package以下でgrep検索してみたところ、カーネルソースに含まれていることが分かりました。

カーネルのPlamoBuildスクリプトに以下の部分を追加し、カーネルと一緒にパッケージを作成するようにしました。
  echo "Building cpupower package"
  rm -rf $P
  mkdir $P
  cd $B/tools/power/cpupower
  make install DESTDIR=$P libdir=/usr/lib
  install_tweak
  convert_links
  cd $P
  /sbin/makepkg ../cpupower-${vers}-${arch}-${build}.${compress}


2023/10/29追記
・充電中はC1のみにし、充電していない時は制限解除する

udevを使うとシステム起動時、充電開始/終了、スリープ中に充電開始/終了の全ての状態を見てcpupowerコマンドを実行できました。
/etc/udev/rules.d/99-disable_cstate.rulesを下記の内容で作成します。
SUBSYSTEM=="power_supply", ATTR{online}=="0", RUN+="/usr/bin/cpupower idle-set -E"
SUBSYSTEM=="power_supply", ATTR{online}=="1", RUN+="/usr/bin/cpupower idle-set -D 2"
作成したルールを読み込ませます。
# udevadm trigger


以下はudevを使用する場合は必要ありません。


・充電開始でC1のみにし、終了時に制限解除する

/etc/acpi/handler.shの下記の部分を修正しました。
CPUPOWER="/usr/bin/cpupower"
として定義されています。
    ac_adapter)
        case "$2" in
            AC|ACAD|ADP0|ACPI0003:00)
                case "$4" in
                    00000000)
                        logger 'AC unpluged'
                        if [ -x $CPUPOWER ];then
                            $CPUPOWER idle-set -E
                        fi
                        ;;
                    00000001)
                        logger 'AC pluged'
                        if [ -x $CPUPOWER ];then
                            $CPUPOWER idle-set -D 2
                        fi
                        ;;
                esac
                ;;


・システム起動時に充電中であればC1のみにする

まず下記のシェルスクリプト(disable_cstate)を作成しました。
#!/bin/sh

status=$(cat /sys/class/power_supply/BATT/status)

if [ $status = "Charging" ];then
    /usr/bin/cpupower idle-set -D 2
fi

次に下記のファイルを/etc/rc.d/init.d/disable_cstateとして作成しました。
#!/bin/sh
. /lib/lsb/init-functions

case $1 in
   start)
        log_info_msg "Starting disable cstate..."
        start_daemon /usr/local/bin/disable_cstate
	evaluate_retval
        ;;
   *)
        echo "usage: $0 [start]"
        exit 1
        ;;
esac

あとは/etc/rc.d/init.d/disable_cstateのリンクを/etc/rc.d/rc3.d/等の下に作成しました。


その他、スリープ中に充電開始/終了した場合のテストをまだ行なっていません。
意図した処理は想定通り動いています。

2023/09/21

KDE Plasmaインストール

GPD WIN4のPlamo LinuxにKDE Plasmaを入れてみました。

切っ掛けはGoogle Contactと連携させたくてkaddressbookを入れてみたことです。
それからkorganizer入れてみたり何となくkonqueror入れてみたりして遊んでいたのですが、もうKDE入れられるんじゃないかと思いたち実際に入れました。

KDEのバージョンは1年以上前の物です。
これはPlamo Linuxから提供されているライブラリ等をアップデートせずにインストールしたかったからです。
真っ先に引っ掛るのがextra cmake moduleでした。PlamoのバージョンだとKDE関連のライブラリ等が1年前の物しかcmakeが通りません。
extra cmake moduleをアップデートするのは簡単で、実際にパッケージを作成しましたが、前述のようにPlamoのバージョンを使用する事にしました。
extra cmake moduleがアップデートされたらKDEもアップデートするかもしれません。

KDEにはタッチスクリーンで操作しやすい事を期待しましたが、現在のところ特に使いやすいとは思いません。
悪くはないので暫く使ってみたいと思います。


ちなみに最初の目的であったkaddressbookとGoogle Contactsとの連携はまだ出来ていません。

2023/09/15

AlpineをS/MIMEに対応させた

メールアプリのAlpineをS/MIMEに対応させました。
設定方法はこちら( https://alpineapp.email/alpine/alpine-info/misc/smime.html )です。

まずはこちら( https://extrassl.actalis.it/portal/uapub/freemail?lang=en )からpfxファイルを頂きました。

次にpfxファイルから公開鍵と秘密鍵を取得しました。
$ openssl pkcs12 -in pfxファイル -nokeys -out 公開鍵ファイル -legacy

$ openssl pkcs12 -in pfxファイル -nocerts -nodes -out 秘密鍵ファイル -legacy

取得した公開鍵と秘密鍵をそれぞれ‾/.alpine-smime/publicと‾/.alpine-smime/privateに入れ、公開鍵は‾/.alpine-smime/caにも入れました。


こんな感じでS/MIMEが使えるようになりました。…とは言ってもこれで本当に良いのか不安ですし、そもそもメールを送る相手がいません。

AlpineをS/MIMEに対応させた

メールアプリのAlpineをS/MIMEに対応させました。
設定方法はこちら( https://alpineapp.email/alpine/alpine-info/misc/smime.html )です。

まずはこちら( https://extrassl.actalis.it/portal/uapub/freemail?lang=en )からpfxファイルを頂きました。

次にpfxファイルから公開鍵と秘密鍵を取得しました。
$ openssl pkcs12 -in pfxファイル -nokeys -out 公開鍵ファイル -legacy

$ openssl pkcs12 -in pfxファイル -nocerts -nodes -out 秘密鍵ファイル -legacy

取得した公開鍵と秘密鍵をそれぞれ‾/.alpine-smime/publicと‾/.alpine-smime/privateに入れ、公開鍵は‾/.alpine-smime/caにも入れました。


こんな感じでS/MIMEが使えるようになりました。…とは言ってもこれで本当に良いのか不安ですし、そもそもメールを送る相手がいません。

2023/09/13

GPD WIN4 Plamo LinuxでPS5リモートプレイ

GPD WIN4のPlamo
LinuxにchiakiをインストールしPS5のリモートプレイをしています。

chiakiはソースからインストールしました。いつもどおりmake_PlamoBuild.pyを使ってビルドスクリプトを作成しパッケージにしてインストールしました。とても簡単でした。

GPD WIN4にはゲームコントローラーが付属していますが動作しています。

chiakiはONEXPLAYER Mini Ryzen版のWindows11で使ってみましたが、デフォルトでPSボタンに割り当てられているESCキーがあったり、音が綺麗に効こえたりと、Linux環境の方が快適な気がします。Windows11の方はカスタマイズしきれていないのかもしれませんが。


まだPS4のゲームをPS5で動かしているだけですが、とても楽しいです。