(ちなみに6,000円くらいでした)
このノートPCはUbuntuを主に使用しているのですが、たまにWindowsXPの方を使うこともあります。
いちいち起動しなおすのも面倒なので、Ubuntu に VirtualBox をインストールし、ゲストOSとしてWindowsXPをインストールした環境を試してみる事にしました。
最近Windows上で新聞記事をスキャナで取り込み、OCRソフトで処理しています。
そのPDFファイルをGMailの自分のアドレス宛てで、本文にはOCRソフトで読み取った新聞記事中の文章を記述して送っています。
GMailで管理しているのは、ネットワークに繋がる環境さえあればどこからでも閲覧できるからです。
Google Android 端末(Android Dev Phone 1)にも PDFビューアをインストールして、PDFファイルを見ることが出来るようにしています。
GMail本文に文章を埋め込むのは記事を検索しやすくするためなのですが、GMailってOCR処理したPDFファイルの中身までは検索してくれないのでしょうか?
試してみたところ上手く行かず、ちょっと検索してもそれらしい情報が見付からなかったのでメール本文中に記述することにしました。
たいした手間ではありませんし。
使用したいのは下記の環境です。
- VirtualBox 2.1.0
- ホストOS: Ubuntu 8.10
- ゲストOS: WindowsXP Home Edition
- スキャナ: エプソン GT-F600 (USB接続)
- OCRソフト: 読んでココ (GT-F600付属)
GT-F600 は Linux でも使用出来るらしいですが、OCR処理することを考えると Winodowsの方が便利かと思っています。
作業中、次の点で多少足踏みしました。
- VirtualBox OSE では USB に対応していないらしい
- VirtualBox バイナリ版でもインストール後すぐにUSBが使えなかった
以下、記憶に残っている作業手順です。
(1) Synaptic から VirtualBox OSE 2.0.4 をインストール
特に苦労した点はありませんが、後述するようにUSBを使えない事がインストール後に分かったため、アンインストールしました。
(2) VirtualBox OSE 2.0.4 で仮想マシンを新規作成
(3) 仮想マシン上に WindowsXP Home Editionをインストール
WindowsXPインストール後にスキャナ(GT-F600)のドライバ等もインストールしました。
(4) スキャナを接続し、仮想マシンのWindouwsで使用を試みる…がダメ
ここで初めて VirtualBox OSE では USBが使えないらしい事に気付きました。
(5) VirtualBox 2.1.0 バイナリ版をインストール
配布元からVirtualBox 2.1.0 for Linux hostsを取得してインストールしました。
(6) VirtualBox バイナリ版から OSE 版で作成した仮想マシンを起動
設定ファイルを書き換えるというようなメッセージが出ましたが、無事起動しました。
(7) 仮想マシンのUSB関連の設定…をしようとしたがエラー発生
上で起動した仮想マシンをシャットダウンした後、WindowsXPがインストールされている仮想マシンを選択して「設定(s)」を実行したところ、
Could not load the Host USB Proxy Service (VERR_FILE_NOT_FOUND). The service might be not installed on the host computer.
というエラーメッセージが出力され、設定画面上でもスキャナを認識していないようでした。
(8) /etc/init.d/mountdevsubfs.sh に記述を追加
VirtualBox の FAQ の 「Linux hosts」ー「USB on Ubuntu/Intrepid」にある通りに/etc/init.d/mountdevsubfs.shの start() 関数の最後に下記の記述を追加しました。
mkdir -p /dev/bus/usb/.usbfs
domount usbfs "" /dev/bus/usb/.usbfs usbfs -obusmode=0700,devmode=0600,listmode=0644
ln -s .usbfs/devices /dev/bus/usb/devices
mount --rbind /dev/bus/usb /proc/bus/usb
(9) /etc/fstabに記述を追加
VirtualBox の FAQの「USB on openSUSE」にある記述を追加しました。
(If you want to make all USB devices available for users member of the vboxusers group, apply the proposed change for USB on openSUSE.とあるので)
none /proc/bus/usb usbfs auto,
busgid=XXX, busmode=0775, devgid=XXX,
devmode=0664 0 0
(実際は一行、XXXはvboxusersグループのID)
(10) ホストOS(Ubuntu)を再起動
(9)までの作業の後仮想マシンの設定画面でUSBが認識されなかったため、ホストOSを再起動しました。
LinuxですしOSを再起動しなくてもなんとかなりそうなモノですが、手っ取り早く再起動してしまいました。
どうせずっと立ち上げているマシンではありませんし。
(11) 仮想マシンの設定画面からUSBを設定
USBの設定画面の「USBデバイス フィルタ(F)」にスキャナが認識されました。
(12) 仮想マシンのWindowsXP起動し、スキャナを認識していることを確認
スキャナを使えるようになった!!
ちなみにゲストOSにインストールしたWindowsXPですが、かなり快適に動いています。
以前同じノートPC(Intel Celeron M processor 1500MHz)に
- VMWare Server
- ホストOS: WindowsXP
- ゲストOS: Vine Linux
という環境を作成した事があったのですが、この時はゲストのVine Linuxの動作は結構ストレスたまった気がします。
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